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大谷田就労支援センターの支援の考え方や普段の様子を載せていきます!

名もなき支援者連絡ノート 日記

2014年11月28日 社会に出て学ぶこと

先日は、1週間の実習お疲れ様でした。ご本人にとっては、初めての環境で、初めての仕事を長時間行っていましたので、だいぶ緊張されていましたね。また経験として得ていただけたことも良かったと思っています。

実習の振り返りの中でお話しさせていただいた内容について、もう少し詳しくご説明させていただきます。

ご家族の方がお話しされたように、ご本人にとっては、見通しを持つための視覚的手がかりや、時間的な見通しがわかる手がかりがあることが、集中して作業もできますし、安定した職業生活が送ることができるのは事実です。しかし、ご本人が今現在置かれているか学校での手がかりや、家庭の中での手がかりなどの環境すべてを大谷田の中に持ってくることはできませんし、社会に出ればなおさらのことです。

大谷田でも複数の方に、ご本人が作業しやすいように、見通しを持てる手がかりの支援を提供させていただいています。その際の考え方として、社会の中で、会社の中でその方法は通じるかという考えの元に行っています。ある一定の場所や人でしか通用しない手がかりでは、社会の中では通じません。

同時に、ご本人の仕事の自立度を上げるためには、最初からすべて御膳立てして、ご本人に作業の枠組みの中に入ってもらうような支援の提供の仕方ではなく、仕事の過程一つひとつの自立度を確認しながら、必要な部分のみ支援を行わせていただいています。今回の実習の例でいえば、口頭指示で伝わることは、口頭指示のみで行い、見本の提示で伝わることは、見本の提示で行うというように、作業一つひとつのご本人の理解度に合わせて支援の方法を変化させていただいています。

あくまで学校を出て社会の中での生活に切り替わっていくので、今と同じような手がかりをどの場面でも作っていくという考え方ではなく、ご本人なりに社会の仕組みに合わせていくことを一つでもできるようになることを踏まえた手がかりを一緒に作っていけたらと思います。

再度、ご理解のほどよろしくお願いします。