あだち広報
2回目の記事
印刷やデータ入力はおまかせを
都立足立東高校の隣に、障害者たちが働く事業所「大谷田就労支援センター」(大谷田1‐44‐3、TEL3605・6762)がある。ここでは主に、パソコンを使った名刺作りやWebデザイン、お中元・お歳暮販売などを行っている「就労継続支援B型」(定員8人)。一般企業などへの就労希望者に必要な知識や能力の向上訓練をする「就労移行支援」(定員35人)。身体障害者の「福祉ホーム」(定員5人)の3つの複合施設になっている。
昨年からは幼稚園や保育園に入園されるママさんたちのために「ママ楽ラク工房ぬいぬい」をスタート。これは、入園準備で忙しいママさんのために上履き入れやパジャマ袋、お弁当袋など「縫い物製品を作ります」というもの。各園の規定通りに製作可能。入園シーズンに向けて利用してみては。
【営業時間】午前8時半~午後5時15分
【交通】「亀有駅北口」からバス「葛飾車庫」行きで「大谷田一丁目」下車徒歩5分
1回目の記事
パソコン業務、清掃、軽作業など便利な少量発注も可能!障がい者施設は、地域のビジネスパートナー
こんな業務を請け負っています。
パソコン業務、印刷
ハガキや名刺(点字可)、封筒などの印刷のほか、データ入力や加工、ホームページ作成など、幅広く手掛けています。
紙器加工、封入作業
紙箱の組み立てや封筒などへの封入、製品の袋詰めなどを一つひとつ手作業で行います。また、封筒や封入物の印刷から、封入、封かん、発送といった一貫した作業も請け負います。
部品加工、検品作業
プラスチック製品の加工や部品に不具合がないかなどを確認する作業を行います。
自転車清掃、リサイクル
自転車を清掃し、みがき上げ、ブレーキやライトを整備して、業者または区内の各公共機関に納品します。
働くことで社会とつながる IT班担当者のコメント
IT班に所属して、パソコンを使った作業をしています。データ入力や加工、印刷の仕事を6年間担当しています。ほかに特別支援学校の広報紙などの制作も行っています。制作の仕事の経験がなかったので大変ですが、それ以上に自分がレベルアップしていくのが楽しいです。
働くことで社会に貢献するのと同時に、社会とつながっているということを実感できます。昨年、一般企業の採用試験にも挑戦しました。こちらで覚えたことを基にしてステップアップしたいです。
ぎっしりと並んだパソコンに向かい、黙々と作業する部屋の空気は、からりと明るい。
身体障害者通所授産施設の大谷田就労支援センター(萩原邦男施設長)は、平成14年2月に開設。足立区が設置、社会福祉法人あいのわ福祉会が運営する。
障害の程度に合わせて、小さな部品の選別や、中古品用の放置自転車を磨く仕事など様々な作業があり、28人が働く。最近は脳血管障害などによる、中途障害者が増えているという。軽度であっても、一般企業への就職が困難という現状もある。
パソコン部門は上半身に障害のある人も働いていているため、マウスの代わりとなる専用器具や誤入力を防ぐキーガードなど、個々にセッティングされたものを使用。
各人の技能に合わせ、Webデザインやホームページ製作、データ入力、名刺や広報誌の制作などの仕事をしている。納期によっては残業することも。工賃は最初は月3000円、スキルアップ次第で6万円以上になるという。
最年少の山本あゆみさん(22)は「仕事ができるのはうれしい」と笑顔が明るい。
障害の特性に合わせてスキルアップするには継続した仕事が必要で、データ入力や社内報など、コンスタンスに仕事が欲しいという課題がある。
職員の末吉正和さんは、「何ができるかより、何かしたい、働きたい、という気持ちが大事。重度の障害者でもこういった形の働き方ができると、知ってほしい」と話す。
ここは、身体障害者の「通所授産施設」(定員30人)。障害者が商品作りなどの仕事をしてその工賃を得て自立を目指す施設です。扇や鹿浜など遠方から通っている人が目立ちます。ここではパソコンなどIT機器を使った仕事に力を入れて来ました。名刺づくり、ハガキ、広報誌印刷など。年賀状印刷料金は、30枚までカラー2、100円、墨1色1、580円。