我々を支えてくださる皆様へ!
大谷田就労支援センターの支援の考え方や普段の様子を載せていきます!
2014年10月17日 新しい仕事はじめました
今年の5月から、新しく雑誌の付録の封入の仕事を始めました。企業様も福祉施設に理解があるので、仕事量も多く提供いただいています。内容は十数種類ある付録を決められた順番通りに重ねて、袋に入れ綴じ込み、紐で結ぶという作業です。作業の写真をお見せできないのが残念ですが、結構複雑な仕事になっていますが、皆さん慣れるまで時間がかかりながらも一生懸命仕事をしていただいています。
最初の納品時は仕事が終わるかなと不安を抱きながら行っていましたが、今では作業もスムーズに行っています。今後も継続して取り組んでいきたいと思っています。
2014年10月29日 生活力を一緒につけましょう
お疲れ様です。先日はボランティアに来ていただきありがとうございました。急な変更にも対応いただきまして助かりました。また機会があったら声をかけさせていただきますのでよろしくお願いします。
先日もお話しさせていただきましたが、大谷田就労支援センターで就職活動や仕事をするにあたって、生活面での安定や、生活の基礎能力という土台があって成り立っています。生活面が不安定だったり、生活力が低い方は、仕事の精度や仕事へ取り組む姿勢などで課題が表出してきて、仕事が成り立たなくなるケースがほとんどになります。
以前、イベントの中でメンバーの方々が調理のお手伝いをする機会がありました。簡単な調理器具を知らなかったり、ラップの使い方を知らなかったり、おにぎりをつくったことがなかったりと、新しい一面を知ることができました。ご本人たちは一生懸命に作っていましたし、やり方を教えていくと楽しそうに行っていらっしゃいました。
また、センターでのお仕事で、洗濯の仕事や、就職のための訓練内容で食器の洗浄の訓練や清掃の訓練もありますが、中にはこれまで一度も経験したことがないという方もいらっしゃいます。洗剤の使い方、洗濯機の使い方、食器洗浄の手順など新たに覚えていただいていますが、経験したことがあるかたとない方とでは、当然のことですが歴然と差が出てきます。
生活の場面では色々なことを覚えなければならないですし、できることできないこともありますが、調理の手伝い、洗濯、掃除、買い物等たくさんある中で、ご本人にできることがあれば取り組んでいただきたいと思います。どれもすぐに仕事に直結するものではありませんが、経験しておくと、仕事の様々な場面で応用する力が自然と身についていきます。
仕事というのは、一つひとつの工程ごとの判断要素を選択していくことがあったり、仕事の段取りを理解し進めていくという力が必要になります。生活面での経験というのは、同じ要素で、判断であったり、段取りを理解してすすめていくことが重要になります。そのような経験が、知らず知らずに仕事の中で活きて来ることが多いのです。
もちろん何から何まで生活面のことを経験していただくとしたら、ご本人のやる気や習得度など様々な要因があり、簡単にはいかないことも考えられます。できることからでいいと思いますので、生活面での経験を継続していくことが、将来の糧となってできることが増えていきます。
私自身もこれまで生活力が重要なことは認識していましたし、支援者にも取り組んでいきましょうと伝えてきましたが、今回、大きな気づきをいただいたことで、今後はもっと具体的に、センターの中で生活力を身に付けるための訓練の一つとして形作りをしていきたいと思います。実際の生活場面の中で行うことを、センターの中で経験を重ねていければ、より仕事の場面にも好影響を及ぼしていくと考えます。内容については現在構想中ですので、実施後またお伝えできるようがんばってみます。
(注:写真は10月4日、5日に地域の自治会が開催した秋の祭礼の様子です。)