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名もなき支援者連絡ノート 日記

2014年02月25日 ヘルプカード

先日は面談時にお見えいただき、ありがとうございました。話が昔話になってしまいましたが、苦労して仕事を取ってきていただいた時のことを懐かしく思い出しました。

ヘルプカード表紙ここ数年、ヘルプカードの作成が市区町村主体で行われています。ヘルプカードとは、支援を必要とする障がいなどのある方が携帯し、緊急時や災害時に周りの人に手助けや配慮をお願いしやすくするための、情報を伝えるためのカードです。 これらのヘルプカード等は、特に、聴覚障がい者や内部障がい者、知的障がい者など、一見、障がいのある方とはわからない方が周囲に自己の障がいへの理解や助けを求めるツールとして作られています。

実際にヘルプカードは、災害が発生した時や災害に伴う避難生活が必要な時、道に迷ってしまった時、パニックや発作、病気の時、日常的にちょっとした手助けが必要な時などに役に立ちます。

我々も、日常的に外出する機会が多くあります。これまでも、バスや電車の乗降車時に周りの人の手伝いがあったりするとか、レジに並ぶ際に買い物カゴを運ぶ時手伝いがあったらとか、ちょっとしたお手伝いがあれば、もっと生活がしやすくなることがあります。また、周囲の方々の理解がいただけなく、困った目で見られたことや迷惑だというような言葉を浴びせられたこともあります。障がいがある方が、地域の中で生活をしていくために、地域の方々の理解を求めていくことに奔走してきたこともありました。

このヘルプカードが普及し、必要な手助けが安心して得られることができるような社会になってほしいと願います。

ちなみにヘルプカードの使い方として、日常生活の中の手助けが必要な時の活用の仕方としてだけでも、以下のような事例が考えられます。
・同じ場所にずっといるような方は、道に迷っているのかもしれません。ヘルプカードを持っていたら緊急連絡先に連絡してください。または駅員や交番などに連絡して、安全な場所で過ごせるようにしてください。
・障がいによっては、いつもと違う状況だと不安になることがあります。駅や電車・バスの中でどうしたらよいか分からず、不安になっている人を見かけたら、駅員や交番などに連絡してください。
・いつもと違う状況等でパニックになることもあります。その時は、「大丈夫」と声をかけ、安全な場所に移動させてください。安全な場所では、無理に押さえつけず、落ち着くまで見守ってください。また、興味を切り替えられるようなものを勧めると有効なこともあります。
・一見場にそぐわないと思われる行動をしていても、自分を落ち着かせるための行動かもしれませんので、見守っていてください。大きな声で叱ったりするのは逆効果になります。
・障がいによっては、若い人でも薬を飲んでいるために体がしんどい方もいます。ヘルプカードを持っていたら、席を譲ったり、重い荷物を持っている時には声をかけて下さい。
・パニックを起こしたり、発作や病変で急に倒れてしまって、自分で状況を説明できなくなることがあります。ヘルプカードを持っていたら、そこにはパニックや発作、病変の時にどうしてほしいかが書いてあるので対応してください。
・外見では分かりにくい障がいがある方は、ちょっとした配慮が必要なときに、なかなか自分からは言えないことがあります。困っていそうな人がいたら、声をかけてください。

以上のようなケースがあることを知っていただき、声をかけていただくだけで、障がいがある方の生活がどれだけ過ごしやすいか図り知れません。

もちろん、配慮していただくことを待っているだけでは、何も変わりません。我々自身も、もっと多くの方に障がいについての理解を知っていただけるよう、勇気を持って外に出ていきたいと思います。

足立区のヘルプカード
URL: http://www.city.adachi.tokyo.jp/shogai/herupukado.html