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大谷田就労支援センターの支援の考え方や普段の様子を載せていきます!

名もなき支援者連絡ノート 日記

2013年05月21日 働くこと・・・その2

先日はお忙しいところ、お時間つくっていただきありがとうございました。お母様もお話しされていたとおり、病気になって、後遺症が残って、大変な思いをしてリハビリを続け、更にご本人は就労をしたいと強く願っています。確かに後遺症の症状からすれば、会社に採用される確立は少ないかもしれません。しかし今まで働かれていたように、当たり前に働くことがご本人にとってどれほど重要なことか、ご本人が一番良く分かっているのですね。

ミーティング風景我々は、皆さんが「働き続けること」をサポートさせていただいています。センターで仕事の訓練をし、面接を行い、会社での実習を体験し、就職していく。慣れない環境や会社の要求に合わせていくことは、ご本人にとって大変ではあります。しかし就職に結びついた時、苦労を乗り越えて得た達成感や喜びは何事にも変えられないものだと思います。これまで、多くの方が就職をして働いている姿をみると、そうやって苦労して得てきたものと、「働くこと」を通して更に成長していることが、はっきりとうかがえます。ご本人が、お客様や地域の人など様々な人と関わり、誰かと関わること、何かに貢献すること、お客様に喜ばれることなどによって、仕事の中に「やりがい」や「いきがい」を育んでいただけていることを実感しています。

ただ、私自身も時折、悩むことがあります。これまで、就労後一定期間は順調に進んできても、体調を崩されて、どうしても仕事が続けられなくなってしまった方もいらっしゃいます。どの方も「就労したい」と強く願い、そのための努力をおしまず、働くことを叶えたにもかかわらず、体調を崩してしまい、働くこと自体を諦めざるを得なくなってしまう。その苦労と努力を見てきただけに、一緒に歩んできただけに、とても複雑な気持ちになります。

体調を崩されても、まだ「働きたい」と願う方もいらっしゃいます。中には、誰が見ても体力的に継続することが厳しい方もいらっしゃいます。私たちは、何と声をかければよいのでしょう。

確かに、誰にでも「働くこと」のゴールがきます。それは、我々も、ご本人もよく理解しています。

それでも思う時はあります。「働くこと」ってなんだろうと。