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大谷田就労支援センターの支援の考え方や普段の様子を載せていきます!

名もなき支援者連絡ノート 日記

2011年06月06日 施設実習

ご連絡ありがとうございます。

毎年この時期は、特別支援学校の方の実習を受け入れさせていただいております。そういえば、お子さんの実習も高等部3年の時に行っていただきましたね。随分前のことのように思えますが、最近のことでしたね。あの頃と比べると、ご本人も見違えるように成長していらっしゃいますね。

おかげさまで、毎年足立区大谷田就労支援センターへの入所希望者も増えてきており、実習を受けていただく方も増えてきています。

どの施設を選ぶかという難しさもありますが、同様に実習もご本人にとっては、未知の世界であり、不安も多いかと思います。ご家族の方も同様に不安を抱えながら行っていらっしゃいますよね。よく実習時にご家族の方からの質問で、「入所までに何を行って(覚えて)おけばいいんでしょうか?」などと聞かれます。

難しい質問です。これを行っておけば必ず通用するというものもないですし、以前にもお話しさせていただきましたが、大谷田に入ってから覚えていただくことがほとんどなので・・・。実習の段階と入所後では課題も変わってくるので、唯一言えることは、卒業までの短い期間、色々なことを経験していただければと思います。高校生の時にしかできないこともありますし、社会に出ると必然と交友関係も限られてくるので、今しかできないことを行っていくことが大事なような気がします。ご本人のやってみたいことを行うのでも良いと思います。それらの経験や思い出がご本人の糧になればと思います。

実習先また大谷田での実習中、ご本人たちは、きちんとやらなければならないという意識があってか緊張してしまうので、大谷田に入ったらこんなこともできる、あんなこともできると知りながら進めていければと思います。実習の結果も大事なのですが、我々は実習で何かを評価するということよりも、大谷田で何をやりたいか・どうしていきたいかという気持ちの方を尊重させていただいています。どのような方も、やはり目的や目標や夢がないと、いつかどこかで躓いてしまったり、現実から逃げだしてしまうんですね。どんな目的や目標や夢でもいいと思います。大谷田でこのようなスキルを身に付けたい、自己管理ができるようになりたい、仕事ができるようになりたい、何年か後に自立をしたい、たくさんお金がほしい等々があげられます。

残り少ない学生生活の中で、今しかできないことを充分楽しんでいただければと思います。できれば、ご本人やご家族が将来の目標や目的をきちんと持てればいいのですが、私自身も高校生の時に立派な目標を持っていたわけではないので、あまり強くは言えません・・・。