我々を支えてくださる皆様へ!

大谷田就労支援センターの支援の考え方や普段の様子を載せていきます!

名もなき支援者連絡ノート 日記

2011年05月09日 目指すもの

先日は、お忙しいところお時間をいただきありがとうございました。

学校を卒業してからの進路にずっと悩んでいらっしゃったのですね。就職か施設かという選択だけでなく、施設を選ぶにも色々あるので、どこに行くことが我が子にとって一番いいのか悩まれることが多いですよね。

以前、足立区大谷田就労支援センターの施設の事業内容をご説明させていただきました。一般的に足立区大谷田就労支援センターは事務系のスキルを上げるためには良いというイメージで多く捉えられています。ですが実態として、現在の傾向は異なってきています。

これは、私自身の考え方でもあるのですが、目指すものとしてどう考えるべきかというお話しをさせていただきます。

就職して、仕事を覚えて就業生活に安定してくると必ず直面してくる課題があります。それは人間関係・コミュニケーションです。これは単に職場内の業務のやり取りというだけでなく、ご本人が就業生活をしていく上で必要なすべての事象があげられます。これが、経験として知らなかった・自分の都合で考えてしまうなどで行動することによって、社内の方とすれ違いが生じてしまうケースがあります。もちろんこれらの対応について必要な手立ては事業者側や支援者側がとるべきものはありますが、ご本人のスキルとして、事前に習得すべきことがあると考えています。

そのため大谷田では、ビジネスマナーや社会で生活していくためのスキルを上げるための講習を長時間かけて行います。これは、学校でできることもありますが、『施設でしか(大谷田でしか)できないこともある』からです。実際に卒業して大谷田に入ってご本人たちの雰囲気が変わった・顔つきが変わったなど、嬉しい言葉もいただけています。

廊下また、足立区大谷田就労支援センターでは、就労を目指しているが施設でステップを踏んで取り組みたい・就労継続支援B型の○○の施設に行きたいから訓練をさせたいという要望のある方が増えてきています。それぞれの方々の目指すもの・方向性に合わせて、訓練内容や伝えるべきことを組み立てています。例えば、就職を目指す方でも、様々な職種がある中、事務系・清掃・軽作業・接客・製造系などどんなものでも、ご本人の要望や必要と思われる経験に応じて訓練プログラムを組み立てて、より実践的なスキルを習得できるように取り組んでいます。就職する前に具体的にイメージができるというメリットもあります。これらの取り組みの成果として昨年度は定員6名中4名と高い就職率の実績を残すことができました。

目指すものに合わせて取り組んでいくことで、ご本人にとっても将来的な見通しが立てやすくなり、その取り組みの効果もあがり、より一層の成長ができるようになればと考えています。これは施設を選ぶ上で重要なポイントでもあるかと思います。働く上で必要なスキルは多くあるので、直ぐにできるようになるものではありません。お子さんの一番苦手とする部分かもしれません。仕事という部分だけでなく、一つひとつご本人が目指していくものの中で、これからの社会生活の中で必要なことを身に付けていっていただければと思います。

2011年05月02日 被災地支援

東日本大震災被災障害者総合支援本部の要請を受け、社会福祉法人あいのわ福祉会として、職員の派遣を実施することが決まりました。足立区大谷田就労支援センターからは2名の職員が5月中旬に現地に行き、障がいのある方の救援や事業所の支援に取り組みます。

常駐する職員が1週間ほど不在になるため、皆様にはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。