自立生活支援は、日常の暮らしにおける全ての要素を含みます。
居室の清掃や家事支援全て、食事、入浴等の具体的な身辺支援、金銭管理支援などのサポート、心理的な援助・支援から、時として人生の相談まで広範多岐にわたり、且つ、生活支援の中で支援者が新たに気づいたことも全て支援業務に組み込まれてくるという独特の構造を持っています。
ホームの業務は、入居者の日常生活が全て含まれています。このことは、支援者の生活観が問われる性質のものであり、気づかなければそれだけの生活に終わってしまうという危険性も含まれています。
支援者の生活観、暮らしに対するセンスに左右されることになります。
このような意味から、ホームの業務は常に生活のあり方に鋭く気づき、絶えず業務を発見することが大切になります。
私たちは、一つ一つの業務を日常の中で丁寧に分析し、基本理念と突き合わせることで構築して行きます。
①一人ひとりの生活(背景)を大切にして、ホームの生活を一緒に考えます。
②相互理解を深め、みんなで協力して生活することを大切にします。
③一人ひとりの生活を見つめ、その人にあった社会資源を活用して、その人らしい生活を一緒に考えます。
④入居者の方の日々の変化に気づき、より良い相談相手として一緒に考えます。
⑤入居者の方と一緒にご近所付合いを深め、地域とのふれあいを大切にします。
サービスの中で最も重要な課題は、入居者の方自身の主体的な「ケアマネジメント」ということになります。入居者の方の個性に合わせたケアプランを入居者の方と共に作成し援助します。
プランの作成については1ヶ月単位の目標を立て、到達点を確認します。プランの視点は、入居者の方の人生に対して、ある一定の期間、サービスの提供者としてプランを共有し、共に実現することを目指します。
個々の支援対応だけではなく、生活基盤としてのホームの集団生活の中の入居者の方の自主的運営や活動を支援します。